第42回 2016年秋の講演会 〜担当運営委員の声〜
9月26日
五十嵐 七重(奥会津の語り部)
「昔話は心のかけはし」
柔らかなお国言葉が私たちをたちまち奥会津の世界に連れていってくれました。親から子へ子から孫へと語り継がれてきた民話は、七重さんにとって日常の楽しみでもあり人生の困難なときを生き抜くための知恵でもありました。
私たちにとっては生きた口誦文学を聴く貴重な機会となりました。
10月7日
なかえ よしを(絵本作家)
「絵本の気持ち」
ねずみくんの絵本さながら優しさあふれる中に、はっとする程人間の奥深い心理の世界を語ってくださいました。「一番大切なものは目に見えない」心に刻みたい言葉です。
上野紀子先生との仲睦まじいご夫婦のお姿も忘れられません。
運営委員OBによる季節の花も会場に飾られます。
10月17日
斎藤 惇夫(児童文学者)
「子どもの成長と絵本」
「子どもの本は、三代続いたものでなくてはいけない」長年子どもの本の編集に携わってこられた斎藤さんの、時に厳しいお言葉は、すべて子どもたちのため。
生涯の友となるような本と出会わせたいという真摯な姿勢に、身の引き締まる思いがしました。
「うれしくって楽しくなっちゃう本」を選んでいこうと思います。
11月1日
富安 陽子(童話作家)
「物語が生まれる時」
細かいところまで行き届いた内容の申し分ないお話だったからでしょう。質問の手が少ない中「富安さんのファンの小四の娘から質問を言付かってきました。。」とおっしゃる方を見てびっくり仰天。以前に保育でお預かりしたミーちゃんのお母さんではないですか!「ハロウィン、ハロウィン」と口にしながらおままごとのかぼちゃで遊んでいた幼子の健やかな成長ぶりを知って感動しました。
改めて今日まで講演会を続けてきてよかったと思った次第です。
11月9日交流会「今年の講演会について語り合いましょう」
4回の講演会の担当者から様々なエピソードをお話させていただくとともに、参加者のみなさまからもたくさんの感想や本との出会いをうかがいました。
手作り紙芝居コンクールで受賞歴があり、港北昔ばなし紙芝居の会「たまてばこ」メンバーの松井絵里さんに紙芝居の上演をしていただきました。