第35回 2008年秋の講演会 〜担当運営委員の声〜



10月10日

中村 柾子(青山学院女子短期大学非常勤講師)

「子どもといっしょに絵本の世界へ」

 絵本を通じて母と子に対する温かなまなざしを感じました。何冊かの絵本を読んでいただき、ほんの小さなエピソードまでも作者の真意をくみ、わかりやすくみなさんに伝えており、改めて絵本の深さとすばらしさを教えていただいたような気がします。子どもと長く関わってこられた先生だからこその視点でとても心にストンと入った講演でした。




10月18日

あべ 弘士(絵本作家)

「どうぶつが絵本になった」

 初めてあべ先生に講演依頼のお手紙を出してから丸2年、ようやく遠い旭川から講演に来てくださった時の嬉しさは言葉にできないほどでした。

 ニヤッと笑いながらいたずら動物の、また厳しい表情で自然に立ち向かう動物の話をして下さり、先生の動物に対する愛おしさが伝わりました。それこそが、先生の描かれる動物たちの根底にあるんだなぁと思いました。



10月30日

上遠 恵子(レイチェル・カーソン日本協会会長・エッセイスト)

「レイチェル・カーソンの贈りものー子どもたちにセンス・オブ・ワンダーをー」

 子どもの頃だれもが持っている「自然の神秘さ不思議さを感じとる感性」を、周囲のおとなたちが見守ることの大切さを、また大人もこの感性を失わないようにとお話されました。

 美しい話し方の素敵な先生でした。



11月6日

長田 弘(詩人)

「本という贈り物」

 ご著書「人はかって樹だった」の表紙絵フリードリッヒの展覧会に2度出かけた話をすると、「一昨日までドイツに行っていた仕事の1つは彼の絵を鑑賞することだった。」と驚かれ、その時の大きな眼が印象的でした。

 そして講演会前にはドイツ文化史の話を一人拝聴させていただきました。



11月14日

時田 史郎(元絵本編集者・福音館書店前社長)

「昔話と昔話絵本(その2)ー『さんまいのおふだ』と『とうもろこしおばあさん』の編集経緯に沿って」

 前年度に続いて講演していただきました。日本の各地や世界を訪れ集められた昔話やエピソードの数々に圧倒されました。

 私達が幼いころから知っていた昔話はやさしく輝く玉なのだ、と教えていただいた気がしました。編集者の姿とはまた違う時田先生の講演でした。



11月21日

話し合い学習

〜講演会をふりかえって



 各回の講師担当運営委員からの講演に来ていただくまでのエピソードを紹介したり、受講者のみなさまからの感想などをうかがう交流会です。

 今後、話を聴いてみたい好きな作家さんを紹介しあったりと、知らない本の世界を知ることもできました。



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