第33回 2006年秋の講演会 〜担当運営委員の声〜
10月26日
梶山 俊夫(画家・絵本作家)
「永遠のこどもたちへ」
先生のお話は最高に盛り上がり、たくさんの受講者から感想文が寄せられ、幸先のよいスタートとなりました。お見送りした新幹線の車窓からバイバイと手を振って下さったお姿が印象的でした。
講演後に開かれた展覧会では見事な書体でしたためられたすべての絵本と、絵巻もので仕上げられた原画に感動、ぜひ受講者の皆さまと楽しみたかったです。
11月7日
菱木 晃子(翻訳家)
「私の好きなスウェーデンの作家たち」
手がけた訳書は数知らず、ただただ圧倒されるばかりでしたが、お話を伺いその一冊一冊に込められた先生の熱い思いを知り、さらに感銘を受けました。
その後も何回か講演会でお会いしましたが、気さくなお人柄はあの時のままです。精力的にこなし続けているお仕事の話を、またお聴きしたいです。
11月17日
今泉 吉晴(動物学者・ナチュラリスト)
「シートンをよく知ろうとして見えてきた大切なこと」
前に一度港北図書館の講演をお聞きしたので、親しみを覚え交渉させていただきました。しかし、講演承諾は頂いたものの、その後連絡が全く取れず、不安なまま当日を迎えました。菊名駅で先生のお姿を発見した時は、奇跡を見たような気もしました。
講演は素晴らしいもので、書籍、映像、音声等貴重な資料を惜しみもなく使った、内容の充実した楽しいものでした。「待った甲斐があった」とは正にこのことだと感動しました。
11月24日
梨木 香歩(作家)
「運営委員との対話にてー私の中の子どもと自然」
講演をほとんどなさらない梨木さんのお話を伺うことができたのは、本当にしあわせなことでした。丁寧に言葉を選び、誠実に語られた梨木さんの思いは、参加者ひとりひとりの心にしみこんでいったことでしょう。
穏やかなお声で読んで下さった絵本「おばあちゃんがいったのよ」(文ジル・ペイトン・ウォルシュ 絵ソフィー・ウィリアムズ)がすばらしかったとの感想が、数多く寄せられました。
12月5日
村中 李衣(児童文学作家・梅光学院大学子ども学部子ども未来学科教授)
「コミュニケーションとしての絵本」
泣いたり笑ったりしながらも、心に響くお話をたくさん伺いました。
参加者の感想の一部をご紹介します。
・本を通じて心の温かさをやり取りなさっている
・本が思いもよらない人とのコミュニケーションをうみだしてくれる事を教えていただいた
・本を挟んで読み手と聞き手が一緒に持つ時間の幸せを改めて感じさせていただいた
養護施設の一人の男の子との読みあいの場から生まれた『うんこ日記』は家族の暖かさをユニークに描いた楽しい絵本です。