第31回 2004年秋の講演会 〜担当運営委員の声〜
9月7日
神沢 利子(児童文学作家)
「80才ー生きることと書くこと」
「鹿よおれの兄弟よ」で生命が感じられる絵と祈りにも似たことばに感動した運営委員の故清水行子さんが神沢さんに綴った便りにより講演会が実現しました。
神沢さんのお話から子育て中のお母さんはどれほど励ましをもらったでしょう。それにしても神沢さんは30年前の初回より前回、前回より今回と年を重ねられる毎に声も張りがあってお元気になってゆかれる不思議な方で「あやかりたーい」と皆が言っています。
9月28日
菅野 徹(生物誌家)
「篠原トライアングル(妙蓮寺ー菊名ー新横浜の三つの駅に囲まれた)の自然」
菅野さんのお宅は妙蓮寺、菊名池のすぐ側の坂の上。講演会への送迎は、私がドキドキしながら車を運転しました。車中から、菅野さんは優しく、落ちついておいででした。
講演は、篠原、菊名池等極々身近な自然のお話しでしたが、いつも通り過ぎ、見過ごしていた花や、小鳥に新たな興味をいだくきっかけとなりました。
10月5日
藤本 朝巳(フェリス女学院大学文学部教授)
「絵本と表現」
以前川端誠さんとの対談を聴き、今までとは切り口の違う絵本についてのお話が聴けるのではとお願いしました。
その視点は画家を志していたことから来ていてたくさんの気づきがあったためか参加者の方でフェリスの講座に通い始めた方もいらしたようです。昔話に関する研究などでも今後のご活躍が楽しみです。
10月14日
川端 誠(絵本作家)
「絵本とともに旅をして」
作者自らのとても楽しい「開き読み」と解説、作者ならではの苦労話をたくさんしてくださいました。
製作過程はスライドにて大公開! 自家製紙粘土で半立体の原画をつくり、写真に撮って制作された「鳥の島」には静かな迫力を感じました。
当日は「右手の握力がおちているので時間はかかるけれど、サインはします。」と、希望者全員になんと2時間半かけて、絵を添えたサインをし続けてくださり、昼食にご用意したお弁当は持ち帰りでいいと…参加者が大満足の5時間でした。
10月29日
松原 秀行(児童文学作家)
「自作を語る」
子どもたちに大人気の「パスワードシリーズ」ですが、大人である参加者の皆さんは読んだことがない方が多く、テーマが「自作を語る」の講演は予習ありとなしではおもしろさに差があったかもしれません。パズル、回文、だじゃれ…頭をやわらか~くしないと楽しめない作品です。
当時、中二の娘は、菊名駅へのお出迎えにいっしょに行き、並んで写真を撮らせていただき大喜び!その日が合唱コンクールの日でなければ学校を休ませて、お話を聞かせてやりたかったなぁ。